
院長からの一言
一般に「審美」=「美容」と思われがちですが、そうではありません。よく広告などで、「1週間で歯がきれいになります」などの文章を目にすることがあります。これは歯を白くする、歯並びをよくするなど、見た目の改善だけを目的とした、いわゆる「美容」です。
一方の「審美」とは、本来生まれつき備わっている形態や機能を元通りに回復した時に再現される“美しさ”のことだと思います。
例えば、虫歯などで前歯が変色、差し歯の見た目が不自然、歯並びが悪いため大きく口を開けにくい、噛み合わせが悪いなど多様なケースがあります。こうしたマイナスの状態に陥ってしまった口の中をあらゆる材料を用い、多彩な技術を駆使して、本来の状態(ゼロ)に戻していく治療が「審美」です。
顔が個々人で違うように歯の形、色もそれぞれで異なります。年をとると、しわができるように口の中も変化します。見た目だけを一時的に治療することは短期間でできますが、同時に失った機能を取り戻し、美しさを持続することが治療の基本的な考え方です。
治療方法は、セラミック治療、インプラント治療、矯正治療、歯周病治療など多岐にわたり、これらを単独もしくは複数の処置を組み合わせて行います。
当院に通院された場合、前歯を治すのに1ヶ月以上かかることもありますが、機能、美しさをそれぞれの人に合わせて回復し、それを半永久的に持続することが重要です。
そのためにも治療を受けていただく方と治療について十分にお話し合いをさせていただきます。 そして、医師と患者様の意思疎通を図りながら治療を進めていき、健康で美しい歯を取り戻していただきます。